舞台は、群馬県と山梨県の境に位置する地方都市・田瓶市。
市南部の山野辺地区にある古びた日本家屋を中心に、昭和末期と平成末期の二つの時代が交錯しながら展開される。
平成の終わり、大学生の岩倉チアキは、師である総州大学教授・小鹿スドウの指示により、無人の屋敷を訪れる。屋敷に隠された日記を読むうちに、チアキは昭和最後の年の出来事を追体験するように物語へと入り込んでいく。
昭和64年正月、小鹿スドウと、その友人で資産家の御曹司・多賀リンサクがこの屋敷を訪れ、そこで前の家主の娘・摩周イサナと出会う。イサナとの交流を通じて、リンサクは徐々に彼女に惹かれていく。イサナは夢の中で人魚になり、海の底にある街を訪れるという不思議な体験を繰り返していた。
ふたつの時代の終わり、恋と怪異、幻想と真実が静かに交錯する──
「このみずうみを ふかくもぐれば
きっとうみにでられるでしょう」
血と 愛と 宇宙的恐怖の 短いおはなし
プレイ人数 6名(参考男女比…男性2名:女性2名:他2名)
最少催行人数 5名
プレイ時間 約120分(本編70分)
価格 3800円/人 ※貸切の場合300円/人数分割引
脚本 屋代秀樹(日本のラジオ/蒸気倶楽部)
・実際に上演された演劇脚本のため、多少セリフ量の大小が存在します。
・参加人数比によって、ご自身の性別とは異なるキャラクターを演じて頂く可能性があります。
登場人物
昭和の人々
性別指定:なし
総州大学文学部助教授(文化人類学)。
ミスカトニック大学卒。
非常にラフな性格。
性別指定:男性
摩周流通株式会社 代表取締役専務。
田瓶市内を中心に展開する「生鮮ストア『ダゴン』」を経営。
性別指定:女性
シビオの娘。おとなしく、いかにも箱入りといったお嬢さん。
二十歳になる齢だが、見た目や仕草など、実年齢よりすこし幼く見える。
性別指定:男性
スドウの友人。東京の名門多賀家の令息。
まじめで実直、あまり融通の利かない性格。女性には初心。
平成の人々
性別指定:なし
総州大学大学院人文学研究科文化人類学専攻、小鹿研究室所属。
巻き込まれ体質。流されやすく俗っぽい性格。
性別指定:女性
摩周家の娘。かわいらしい雰囲気。
世間知らずのお嬢さんといった様子で、どこか浮世離れしている。
メインビジュアル Erina
キャラクターイラスト 藤尾みほ
キャラクターシートデザイン 会田圭佑